京都サンガF.C.での経験から指導者の道へ中学から京都サンガF.C.の下部組織に入って本格的にサッカーをしてきました。論理的にプレーする、全体を見渡してプレーするという事を意識し始めてから一気に世界が広がった記憶があります。自分の経験を若い世代にも伝えて行きたいという想いから、指導者を志しました。選手にとって仲間や環境はとても大切なものです。自分も寮生活をしている時には、練習後、寮で食事をした後で仲間と公園の街灯の下で練習をしたりしていました。上手くなるために努力しているというより、仲間とサッカーをする事がただただ楽しかったです。当時の仲間や環境がなければ今の僕は存在し得ないと思うので、選手達にもより良い環境を提供したいと思っています。多様な指導法を取り入れた育成術今までに色んな指導者の方から指導をして頂きました。相手のゴールを奪い、自分のゴールを守るという単純なルールに沿ってどのようにアプローチしていくかは指導者によって異なります。自分の役割を全うするためにどのような事を意識してプレーするのか、咄嗟の判断はどうするのか、自分の中に蓄積している知識を整理して良い所をピックアップして選手達に伝えるようにしています。今小学生年代をスクールで教えていますが、団子サッカーから本格的なサッカーにスムーズに移行できるよう導く事を意識しています。僕は子ども達の事を「選手」と呼ぶようにしています。ひとりの人間としてしっかり自立してもらいたいからです。上手くなるために通っているスクールでどのような振る舞いをしなければならないのか常に伝えていますし、日々の積み重ねが将来的にサッカーを辞めた時にも人として活きてくると感じます。サッカーを通じて人間性を育む先程も触れましたが、相手のゴールを奪い、自分のゴールを守るために何をすべきか判断する基準を各自持って欲しいと思っています。もっと言うと、それを言語化できる能力を伸ばしたいです。意図的にプレーできる選手は今後の成長スピードも変わってきます。あとは、サッカーを通じて人間性も育てたいですね。選手が積極的にチャレンジできるような声掛けをして、時に失敗しながら学んでいく循環をスクールの中で回したいです。JYUYON 14 ACADEMY では、自主トレメニューの動画を作成し、選手限定で配信しています。選手達は動画を見ながらトレーニングを自分で行い、記録を取り、集計します。結果を見ながらモチベーションアップしたり、伸び悩んでいる選手にはアドバイスをする事でスクールでの練習以外でも上達の機会に繋がっていると実感しています。指導者としての使命感と未来への展望選手自身の意思が込められたプレーを見ると嬉しいです。うまくいかなかったとしても「今ここでポジションを取ってこういうプレーに繋げようとしたんだな」と分かる動きが見える事があって、結果だけでなく過程が大切だなと感じます。スクールで学んだ事が所属チームでの試合で発揮されていたという保護者の方からの声も励みになっています。自分のサッカー人生で得た経験をしっかり還元できて、それを喜んでくれる人がいるというのはとてもやりがいのある事です。現役時代は僕自身も色んな指導者から様々な角度で教えてもらってきました。選手達には僕から何かを吸収してどんどん上手くなっていって欲しいと思いますし、一平コーチに教えて貰った事で大きく成長できたと思ってもらえるような指導者になりたいです。現在活動している滋賀県はJリーグチームがない県です。そういう意味でも滋賀県のサッカーをもっと盛り上げ、ゆくゆくは日本のサッカー界に貢献できるような人材になりたいと思っています。