夢追う少年。武井謙介さんの輝かしいサッカー経歴- 武井さんのご経歴や今行っている活動についての自己紹介をお願いします。もともとの経歴としては自分もサッカーをやっていて、東京の多摩市出身でサッカーを始めました。FC東京のU15、U18に所属し、その後、北陸大学に進んでプロを目指していました。高校時代には南野拓実選手や中島翔哉選手と同世代で、ナショナルトレセンにも選ばれました。しかし、プロにはなれず、クーバー・コーチング・ジャパンでサッカースクールのコーチを4年間務め、その後メンタルコーチとして独立しました。(運営するオンラインアカデミーはこちら)- サッカーを通じて、どのような経験を積まれましたか?小学校時代は本当に化け物みたいな選手で、ナショナルトレセンでは「神様」と呼ばれるほどの存在でした。コーナーキックやフリーキックでも得点を決めることができ、一試合で26得点を挙げたこともあります。しかし、中学校に進んでからは成績が振るわず、高校時代には公式戦で1秒も出場できなかったことで大きな挫折を経験しました。サッカーを楽しむ気持ちは変わらず持ち続けていましたが、結果が出せない辛さに悩み続けていました。- 高校時代の挫折はどのように乗り越えられたのですか?高校での挫折を乗り越えるのは非常に困難でした。公式戦に一度も出場できなかったことは、自分にとって大きなショックでした。そこから、自分がどれだけサッカーに情熱を持っているかを再確認し、メンタルの重要性に気づくことができました。この経験が後にメンタルトレーニングとの出会いに繋がる大きなきっかけとなりました。 試練からの再起。メンタルトレーニングの力- 挫折を経験してから、どのようにしてメンタルコーチとしての道を志すようになったのでしょうか?高校での挫折後、大学でスポーツ心理学に出会い、メンタルトレーニングに興味を持ちました。特に、インカレの試合で緊張しすぎて何も覚えていないという経験があり、その時にメンタルトレーニングの重要性を痛感しました。そして、大学時代にお世話になった指導者に出会い、自分を見つめ直す機会を得ることができました。その後、大学の授業でメンタルトレーニングを学び、自分自身で実践することでパフォーマンスが向上したことがきっかけです。- メンタルトレーニングの効果を実感した具体的なエピソードはありますか?大学2年生の時にインカレで大阪体育大学と対戦した際、緊張しすぎて何も覚えていませんでしたが、その後のスポーツ心理学の授業でメンタルトレーニングを学び、実践することでパフォーマンスが向上しました。また、メンタルトレーニングの師匠である原田隆史さんに出会い、原田メゾットを学んで、現在の自分に大きな影響を与えています。彼からの教えで、メンタルトレーニングが単なる技術ではなく、心の強さを培うための重要な手段であることを学びました。- メンタルトレーニングを選手たちに教える際に心がけていることはありますか?メンタルトレーニングを教える際には、まず自分自身がその効果を実感し、自信を持って伝えることが大切だと考えています。選手たちに対しては、常に前向きであること、夢や目標を持ち続けることの重要性を伝えています。特に、挫折や困難を乗り越える力を育むために、ポジティブなマインドセットを持つことを強調しています。 心を鍛える使命。ガイナーレ鳥取でのメンタルアドバイザーとしての挑戦- 現在、ガイナーレ鳥取のメンタルアドバイザーとしてどのような活動をされていますか?ガイナーレ鳥取では、選手全体に対する講義や個別のサポートを行っています。選手たちは非常に前向きで、変わりたいという気持ちが強いことに驚かされます。チームとしてのサポートだけでなく、個々の選手に対するメンタルトレーニングも行い、彼らのパフォーマンス向上を目指しています。具体的には、試合前のメンタル準備、試合後の振り返り、そして日常のトレーニングにおけるメンタル面の強化をサポートしています。- メンタルコーチとしての目標やビジョンについて教えてください。ガイナーレ鳥取をJ3で圧倒的に優勝させ、J2に昇格させることが目標です。また、個人的には強い日本人を育てることが大きなビジョンであり、サッカーを通じて日本人選手が世界で活躍する姿を見たいと思っています。メンタルトレーニングを通じて、選手たちに夢を持ち続ける力を与えたいです。さらに、日本全体のスポーツ界において、メンタルトレーニングの重要性を広めることも目指しています。- メンタルコーチとしての活動を通じて、どのような成果を感じていますか?選手たちが試合で結果を出した時や、メンタルトレーニングを通じてパフォーマンスが向上した時に大きなやりがいを感じます。特に、選手たちが困難を乗り越え、成功を収める姿を見ることが、自分にとって最高の喜びです。また、選手たちから感謝の言葉をもらったり、彼らが自信を持ってプレーしている姿を見ると、メンタルコーチとしての使命を強く感じます。- 今後の目標や展望について教えてください。今後の目標としては、さらに多くの選手にメンタルトレーニングの重要性を伝え、彼らのパフォーマンス向上をサポートしていきたいと考えています。また、日本全体のスポーツ界において、メンタルトレーニングが一般的に受け入れられ、その重要性が広く認識されることを目指しています。最終的には、日本から世界で活躍する選手を育成し、彼らが世界の舞台で成功する姿を見ることが私の夢です。