教師としての使命とサッカー愛- 教員になりたいと思ったきっかけは何ですか?私が教員になりたいと思ったのは中学生の頃からで、サッカー選手としての夢もありましたが、それ以上に教師として子どもたちに影響を与えたいという気持ちが強くありました。小学校の卒業文集にはサッカー選手と書きましたが、中学生になると教員になりたいと感じるようになり、その思いは一度も揺るぎませんでした。大学でも教員免許を取得し、教師になる道を進んできました。私が成長してきた環境には、サッカーと学校という大きな要素がありましたので、その恩返しをするためにも教師の道を選びました。指導者に恵まれた経験もあり、感謝の気持ちが教師としての原動力となっています。- 監督としてのキャリアの始まりについても教えてください。監督としてのキャリアは、27歳からスタートしました。選手としての経験を活かして指導に取り組みましたが、監督という立場になると、選手としての視点とは全く異なるチャレンジが待っていました。特に、自分がプレーヤーだった頃の経験だけではなく、チームを統率し、指導する立場としてのスキルを身につけることが求められました。選手時代に培った技術や戦術を教えるだけでなく、チーム全体をどうまとめ、モチベーションを維持するかという課題に直面しました。さらに、選手としての立場と監督としての立場の違いを理解し、自分自身の成長も促していかなければならないと感じました。指導者としての哲学と影響を受けた人- 指導者として影響を受けた人物はいらっしゃいますか?私は二人の指導者に特に強く影響を受けています。一人は前橋育英高校 サッカー部の山田先生で、彼の指導哲学やメソッドに深く感銘を受けました。もう一人は元興国高校 サッカー部監督で今は奈良クラブでアカデミーコーチを務める内野さんです。彼の指導スタイルを学び、自分なりに解釈して現場に取り入れています。さらに、大津高校の平岡総監督の「本物を触れずに成長なし」という言葉は、私にとって指導者として大切にしているお言葉です。これらの教えを基に、生徒たちに実際の試合やトレーニングを通じて、リアルな経験をさせることを大切にしています。本物に触れることで得られる成長を促し、彼らが将来どのような道を選んでも、自信を持って歩めるようなサポートをしたいと考えています。- 指導者としての哲学をどのように生徒に伝えていますか?私の指導哲学は、生徒たちに「本物に触れる」経験を提供することにあります。例えば、全国トップレベルのチームとの試合や練習に参加させることで、彼らが自分の実力を実感し、さらに上を目指すきっかけを与えたいと思っています。指導者として、ただ技術を教えるだけでなく、生徒たちが自分の目標を達成するために必要なメンタルや努力の姿勢を身につけられるよう、常にサポートしています。また、私自身も常に学び続ける姿勢を持ち、生徒たちに模範を示すことを心がけています。「学び続ける大人」としての理想像- 教員として、指導者としての夢や目標についてお話しください。私の夢は、教員としても指導者としても、常に学び続ける大人であり続けることです。現代は情報が瞬時に手に入る時代であり、YouTubeなどのオンラインプラットフォームを通じて多くの知識が得られます。しかし、その中でも学校やグラウンドという場に生徒たちが集まりたいと思ってもらうためには、私自身が常にアップデートされ、最新の情報やスキルを持ち続ける必要があります。学校や部活動の場で、生徒たちに「この場所で学びたい」「この先生から教わりたい」と思わせるような存在であり続けることが、私の目標です。そのためにも、自己研鑽を怠らず、新しい知識や技術を学び続けることを心掛けています。- 生徒たちへの期待や願いについて詳しくお聞かせください。私が伝えたいのは、日常の中で成長し続けることの重要性です。特別な瞬間だけでなく、日々の積み重ねが大切だと考えています。教え子が学校に帰ってきて、再び一緒にサッカーをしたり、職員室で話をしたりすることが、私にとっては最高の喜びです。彼らが元気に過ごし、将来、私の教えが少しでも役立っていることを願っています。また、彼らが将来、教師や指導者になり、次の世代を育てる存在になってくれることが私の夢です。日々の授業や練習を通じて、彼らが自分の可能性を信じ、自己成長を遂げるためのサポートを続けていきたいと思います。そして、彼らが将来、自分の夢を追いかけ、その過程で得た経験が、彼らの人生にとって価値のあるものとなるよう、全力で支援していきたいと考えています。- 今後の指導者としての展望について教えてください将来的には、香川県のサッカー界を支える存在として、地域のサッカー文化の発展に貢献したいと考えています。現在は高校生を指導していますが、今後は地域全体の子どもたちにサッカーの魅力を伝え、彼らがサッカーを通じて自己成長を遂げる環境を整えていきたいと思っています。また、私自身も指導者としてさらに成長し、生徒たちが「この人から学びたい」と思ってもらえるような存在であり続けることを目指しています。常に新しい知識や技術を学び、地域のサッカー界に貢献し、未来の選手たちの成長をサポートしていきたいと思います。