サッカーを通して目指す "人としての成長"幼い頃からサッカーをずっと続け、プロを目指していました。プロになるのは厳しいと分かりつつも、何かしらの形でサッカーに携わりたいと思っていました。「弟の中学でサッカーコーチをしないか」というお話を頂き挑戦したのをきっかけに指導を開始。初めはきちんと教えられるか不安な中でのスタートでしたが、やってみると面白くて、今まで続けてきたという感じです。指導者として意識することは、精神的安全性を担保した環境の中で選手たちにはプレーしてもらいたいということです。心からサッカーを楽しむために、選手達に寄り添う事を大切にしています。中学生は思春期という事もあり、学校や家庭で様々な影響を強く受けます。練習の時の表情を見て『何かあったな』と感じた時には技術や戦術の事は一旦置いておいて、選手と対話します。常日頃から気軽に相談してもらえる関係を築きたいです。指導を始めた頃はプロを目指してきた自分の知識を選手に教えるぞ、と意気込んでいたのですが、まずは子ども達の変化を受け入れ、困った時には寄り添えるコーチになる方が重要だと感じました。大人も子どもも毎日同じ気分ではいられません。指導の中での気づきや学びを経て今の形に落ち着きました。一期生の教え子達が成人しているんですが、彼らから「人として成長できました」という言葉を貰うのが一番嬉しいです。ラポームサッカースクールの立ち上げ造語で『ラポーム』という名前を冠したサッカースクール、ラポームサッカースクールを設立しました。フランス語でラポールは調和した関係、信頼関係を築くという意味です。ラポールとホーム(家族)を組み合わせて『ラポーム』と名づけました。集客には苦労していますが、周りに心強い協力者もたくさんいますし、今通っている子ども達に精一杯向き合う事で自然に輪が広がっていけば良いと考えています。今までに様々な年代を指導してきて、それぞれのカテゴリーで注力するポイントが違うと感じているので、そこを意識してスクールでの指導に落とし込んでいます。ボールを止める、ドリブルをするといったボールとの向き合い方はどのスクールでも習うと思うのですが、ボールを持っていない時のポジショニングやプレーのコツを一緒に身に着けると効果的だと考えています。選手たちとの、人としての出会いを大切に指導に関わった選手が高校選手権でプレーしている姿、練習試合であってもピッチでイキイキとしている姿を見ると嬉しく思います。OBから頻繁に連絡を貰う事も嬉しいですね。フランクに飲みのお誘いであったり、相談であったり、理由は様々ですが、ひとりの人として僕との出会いを大切にしてくれるのを感じるととても幸せに感じます。Jリーグクラブで働いた事がないので、自身の目標としてはJクラブの中を見てもっと色んな事を吸収したいです。現在は、立ち上げたばかりのラポームサッカースクールをもっと大きくして、全国にあるスクールにまで育てていきたいと思っています。