「まさかシュトゥットガルトのセカンドチームに行けるとは思ってなかった」プロサッカー選手・岡田怜さんの口から出たこの言葉には、海外挑戦の過程で抱いた素直な驚きと、歩んできた日々への確かな手応えが込められていた。日大藤沢高校という強豪校を経て、日本の大学進学という王道ルートではなく、ドイツでのプロ入りを目指す道を選んだ彼。そんな岡田さんの等身大の言葉に迫りました。*記事文中の所属クラブは動画収録当時のものを記載「ワクワク」を優先した進路選択%3Ciframe%20width%3D%221920%22%20height%3D%221080%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FK6BLEnB-eXU%3Fsi%3DAabInwtZXb02Blra%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3D%22%22%3E%3C%2Fiframe%3E海外に挑戦するという決断に、不安はなかったのでしょうか?岡田:昔からなんとなく海外のサッカーに惹かれていて、中学くらいから漠然と「行けたらいいな」って思ってました。高校2年の時に海外留学の話を知って、そこで火がついた感じです。最終的には大学とかは考えず、高3の時点でドイツに行くと決めてました。直感で行動されるタイプなのですね。「やってみたい」という気持ちが先に来たのでしょうか。岡田:そうですね。不安はあまりなくて、「行きたいなぁ」ぐらいの感覚でした。直感的に決めるタイプなので(笑)。実際に渡独する前に、どのような準備をされていたのかも伺いたいです。岡田:ドイツ語の勉強は少し始めましたけど、もっとやっとけばよかったって今は思ってます。でも当時は高校のサッカーを頑張ることに集中してましたね。「現状維持はマイナス」今の大切にする恩師の言葉これまでのキャリアの中で、特に印象に残っている指導者の言葉はありますか?岡田:高校の監督がよく言っていた「現状維持はマイナス」って言葉はずっと覚えてます。努力してないと、実は下がってるってことなんだなって。筋トレとか自主練してる時にやめたくなる瞬間があるんですけど、そういう時にこの言葉を思い出して、あと少しだけ頑張ろうって思えるんです。その言葉の重みは、海外に渡ってからも大きな支えになっているのでしょうか。岡田:はい。最初は6部からのスタートで、半年後に4部、さらに半年でシュトゥットガルトのセカンドチームに行けました。その時「これまでの積み重ねは無駄じゃなかったな」って感じました。プロとして生きるための「武器」と生活の変化海外に出てから、自分の中で明確に変化した部分はどこでしょうか?岡田:「プロでやる」っていう自覚が強くなったことですね。パーソナルトレーナーをつけたり、食事や睡眠も見直すようになりました。お菓子食べたくても「サッカーのためにやめとこう」って自然に思えるようになりました。ドイツではどのような選手像が求められているのでしょうか。岡田:ドイツの選手たちはスピードやパワーといった明確な「武器」を持ってる人が多いんです。だから自分もスピードをもっと武器にしたいと思って、そこを重点的にトレーニングしてます。人としての成長を実感された瞬間についてもお聞かせください。岡田:シュトゥットガルトに来てから、サッカー中心の生活ができるようになったのは大きいです。あと、日本に帰って人と話すときに「前よりハキハキ喋れるようになったね」って言われて、ちょっとだけ成長したのかなって(笑)。最後に、今後の夢や目標について教えてください。岡田:一番の夢はUEFAチャンピオンズリーグに出ることです。でも今はまだ全然足りないので、まずは欧州の一部リーグで長く活躍できる選手になりたい。そのために少しずつでも近づいていければと思ってます。【前編】自らを見つめ直し、新たな習慣を構築。『世界で通用する選手』への要素が詰まったキャンプに密着【後編】「このサイクルを回していければ飛躍できる」キャンプで得た知識と経験を携え、来季へ。