Footballcoachでは『日本から世界に羽ばたくGKを。』と題し、GKの魅力発信に特化したイベントや動画コンテンツを集中的に企画しました。この特別企画は、プロの世界で活躍する現役日本人GKやGK指導者の方、世界で活躍する現役日本代表GKにご参加いただいた映像コンテンツや参加無料のイベントなどを配信・開催した企画。「日本をGK大国に」という夢を抱いたさまざまなGK関係者の方々に、GKという唯一無二のポジションが持つ魅力を存分に語っていただきました。一人でも多くにGKの魅力を伝えたいGKとはサッカーで唯一手を使え、唯一ユニフォームの色が違うポジション。まさに、サッカーにおいてオンリーワンなポジションであるのがGKです。しかし日本の子供たちにGKへの印象を聞くと、「ゴールを決められたら自分のせいで負けてしまう」「ミスしたら怒られるのが嫌だ」などまだまだネガティブなイメージを持っているケースが多々あります。その一方、GKは世界では人気ポジションの一つ。海の向こうで同じような質問をして返ってくる答えは、「ユニフォームが一人だけ違うからかっこいいじゃん」「試合でシュート止めたらヒーローになれるでしょ」とポジティブなものばかり。この違いに、日本人としての国民性(成功よりも失敗した時の姿を思い浮かべる)もあるとは思いますが、GKに対する指導者・チームメイトからのポジティブな声かけやアプローチが日本ではまだまだ足りないとも感じています。本企画は、現役WEリーガーやJリーガーなどのプロ選手、世界で活躍した元女子日本代表のレジェンド選手などといった第一線で活躍する選手をゲストに迎え、GKの魅力に迫る企画として1ヶ月の間集中的に開催しました。GK指導者と現役選手のリアルな声を、GKを楽しむ子供たちと接する全ての方に届けることで、一人でも多くの方にGKの魅力をお届けいたします。自信の持てなかった私を変えてくれた、指導者との出会いWEリーグ ちふれASエルフェン埼玉 GK 浅野菜摘選手にご参加いただいた特別企画。「山郷さんがいたから、試合に出れるありがたさを痛感するようになりました。」女子日本代表のレジェンドGKで、現所属チームのGKコーチ山郷のぞみ氏からかけられたある言葉とは?これからの日本を支えるGKの一人である浅野選手の想いに迫ります。『成功と挫折。新たに芽生えた "サッカーとの向き合い方" 』WEリーグ マイナビ仙台レディースGK 松本真未子選手にご参加いただいた特別企画。「自分がプロとしてサッカーだけで生活できるなんて思ってもみなかった」U17W杯で日本を優勝に導き、大会最優秀GK賞も受賞した松本選手。昨年からプロ契約としてサッカー中心の生活になり、新たに芽生えた ”サッカーの向き合い方”とは?『無職への転落。現役Jリーガーが語る「頑張っているのに評価されない」の真実。』Jリーグ モンテディオ山形GK 藤嶋栄介選手にご参加いただいた恩師 澤村公康さんとの対談イベント。プロの世界でプレーしている選手でも、「頑張っているのに評価されない」と感じる選手はとても多い印象。モンテディオ山形GKの藤嶋栄介選手は「その考え自体が物凄く甘かった」と語ります。このような現役プロ選手の原体験に迫ることで、その経験を生かし現在はどういうマインドになったのか、そのマインドになるためには指導者としてどのようなアプローチが必要なのかを師弟関係にある二人の対談によって考える時間になりました。『選手一人一人に向き合い、サッカー全体を把握する指導者に。』元女子日本代表のレジェンドGK 山郷のぞみさん(現ちふれASエルフェン埼玉GKコーチ)「元々サッカーをするつもりでなかった」と語るサッカー人生の予期せぬスタートから、ご自身の指導者に言われた一言から、一人一人の選手と向き合う指導を心がけておられる山郷さんの選手への想いなどをたっぷりとお聞きしました。日本代表GKが語る、”欧州で活躍し続ける選手になるために必要なもの”2018年に日本代表デビューを果たし、シントトロイデンでは正GKとして欧州の舞台でプレーされているシュミットダニエル選手。日本人選手が欧州でプレーするために必要なものは何なのか?デビューしてから数々のチームで信頼を得て、活躍し続けてきたシュミット選手の ”変化した部分” “変わらず貫いてきた部分” は何なのか?「彼がロアッソにきた時から、目的達成意識が非常に強い選手だなと感じている」シュミット選手とはロアッソ熊本在籍時代に出会い、以来成長過程をGKコーチという立場から常に近い存在として見守ってきた恩師 澤村公康さんが欧州で活躍し続けるシュミット選手の素質に迫ります。自身の考えを正しく伝えるための "傾聴力"。現役Jリーガーが語る、"コミュニケーションの極意"「圍謙太朗は多岐にわたって、”受信する能力” が非常に高い選手。だからこそどのチームに行っても重宝されてきたんだと思います。」GKコーチとして大津高校、Jリーグで数々のGKを輩出してきた澤村公康さんは圍謙太朗選手(SC相模原)をこう評します。澤村さんは圍選手が小学校5年生の頃からトレセンやGKスクールで定期的に指導し、長い間圍選手を近くで見てきた指導者の一人です。GKテクニック論からは少し離れたマインドや立ち振る舞い、GKにおいて技術以上に必要とされるコミュニケーションについて圍選手と恩師 澤村さんとの対談企画です。編集長後記今回はFootballcoachのイベント出演や取材にご協力いただいた現役GK、GK指導者の方々の "声と想い" をまとめました。第一線で活躍される皆さんが口々に発した「GKはやりがいのあるとても素晴らしいポジション」という言葉。11人の中で唯一無二な特別なポジションで、周囲からの称賛と批判が極めて色濃く表現されるポジションでもあると思います。幼少期からGKを目指す子たちは指導者の方々のお話を聞く限りでもまだまだ少ないのが現状であり、よりGKという特別な素晴らしいポジションを現役選手やプロGK指導者の方とともに発信していくことを今後も引き続き行なっていけたらという気持ちです。「あの選手みたいなGKになりたいな」「シュートを止めた時の快感が忘れられないからGK好きだな」そういったGKへのポジティブな印象を育成年代の子どもたちや、これからサッカーを始める子どもたちに持ってもらいたいと強く感じています。また未来あるGKたちを指導されている指導者の方々やフィールドプレーヤーの選手たちにも、重圧を背負ってゴールマウスに立つ勇敢な一人の選手に対してリスペクトを持ったアプローチを常に心がける大切さを伝えていくことが、これからの日本サッカーがさらに上のステージに行くために重要なステップであると考えています。『日本をGK大国へ』。微力ではありますが少しずつGKという素晴らしいポジションを選手、指導者の皆さまと発信していきます。