酒井高徳選手(元日本代表)も実践するストレスを軽減し、パフォーマンスを向上するブレイン アクティビティ(Brain Activity)について、考案者でもありサッカードイツ代表でストレスマネジメントコーチとしての指導歴も持つエフィさんにお話を伺いしました。エフィーさんはドイツ代表(A代表)での指導、ドイツ代表のU16-U20世代でのGKコーチの他に、ドイツサッカー協会の指導者講習講師や酒井高徳選手、浅野拓磨選手(現日本代表)、奥川雅也選手などといった現役サッカー選手に対して、脳の活性化により運動パフォーマンス向上を促す ”ブレインアクティビティ” を重点的に活用した指導にも携わっておられます。またサッカーだけでなく、女子バトミントン代表でも指導されてきました。本企画は、ドイツ代表やヨーロッパを舞台に活躍されているエフィーさんの知識やノウハウ、脳科学を用いたトレーニングの一部を日本の皆様にも体験頂くため、シュツットガルトで指導者をされ現在はサッカー選手のエージェント業をされます河岸貴さん、ブンデスリーガ(ドイツリーグ)に所属していた際に実際に指導を受けていた元日本代表(現ヴィッセル神戸)酒井高徳選手とのプロジェクトとなります。また、我々Footballcoachも本企画において全面的にサポートさせていただいております。今回は限られた時間の中、“ストレスはどのようなときに最も感じるのか” また、”ストレスをあまり感じず安定した精神状態を維持するためには、どのようなトレーニングを行えば良いのか” について企業の皆様と一緒に考える貴重な時間になりました。酒井高徳選手自身の体験談初めに、酒井高徳選手による自身の体験談を語ってくださったビデオメッセージから本企画がスタートしました。%3Cdiv%20style%3D%22padding%3A56.25%25%200%200%200%3Bposition%3Arelative%3B%22%3E%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplayer.vimeo.com%2Fvideo%2F711607316%3Fh%3Dcb36402a35%26amp%3Bbadge%3D0%26amp%3Bautopause%3D0%26amp%3Bplayer_id%3D0%26amp%3Bapp_id%3D58479%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22autoplay%3B%20fullscreen%3B%20picture-in-picture%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20style%3D%22position%3Aabsolute%3Btop%3A0%3Bleft%3A0%3Bwidth%3A100%25%3Bheight%3A100%25%3B%22%20title%3D%22%5B%E3%82%A8%E3%83%95%E3%82%A3%E3%81%95%E3%82%93%E8%AC%9B%E6%BC%94%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88%5D%20%E9%85%92%E4%BA%95%E9%AB%98%E5%BE%B3%E9%81%B8%E6%89%8B%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E3%83%92%E3%82%99%E3%83%86%E3%82%99%E3%82%AA%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%99%22%3E%3C%2Fiframe%3E%3C%2Fdiv%3E%3Cscript%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplayer.vimeo.com%2Fapi%2Fplayer.js%22%3E%3C%2Fscript%3E自分でコントロールできない方がストレス?みなさんは、”自分でコントロールできない状況” に置かれたことはありますか?その時ストレスはどのくらい感じましたか?エフィーさんは、はじめに、マウスを使った実験により、自分でコントロールできない状況下におけるストレスの度合いについて話してくださいました。その実験では、二つのマウスが異なる状況におかれており、定期的に電気刺激が両方のマウスに与えられます。右下のマウスはいつも集中している状態を保つ必要がありますが、集中していさえすれば電気刺激から逃れることができる選択肢を持っています。それに対して左上のマウスは、いつも集中している必要はないため、その点では楽と言えるでしょう。しかし、いつ電気刺激が来るか、なぜその刺激が来るのか、どのようにすればそれを防ぐことができるのかということを理解できない状況に置かれています。この二つの状況を比べた時に、みなさんはどちらのマウスの方がストレスをより感じる傾向が強いと思われますか?研究者は、常に集中していなければならない状況におかれている右下のマウスの方が、コントロールできない状況に置かれている左上のマウスよりもストレスを感じると予想しました。しかしこの研究では、左上の方が強くストレスを感じやすいとわかりました。なぜそのような事象が起こっているのかを理解していれば、危険な状況に陥らないための対策が行えます。反対に、いつ何が起こっているのかをわからないままでは身の危険を予防することは不可能です。「人の場合も同様で、自分でコントロールできない状況下に置かれれば置かれるほど、よりストレスを感じます。」とエフィーさんはおっしゃっていました。行動を変えるだけでは、劇的な変化は見込めない?マウスの実験から分かるように、人はコントロールできない状況に置かれれば置かれるほど、強いストレスを感じることが分かりました。しかし、実社会ではコントロールできない状況にやむを得ず出くわしてしまうこともあります。その場合はどうすればよいのでしょう。エフィーさんは「レジリエンス(適応能力)を高めることができれば、精神的に安定した状態を維持することができ、コントロールできない状況においても、ストレスをそれほど感じずに対処することができます」とおっしゃっていました。そのレジリエンスを高めるために、トレーニングそのものをただ実行するのではなく、トレーニングの重要性と本質の理解トレーニング実行への納得トレーニング実行という三つのプロセスが重要であると、エフィーさんは続けます。つまりトレーニングをただ教えるだけでなく、その必要性と効果を伝え、納得してもらった上で、トレーニング方法を教えるというプロセスが重要になってくるんですね。これは、サッカーだけでなく他のスポーツや企業などでも活用できるものです。ブレインアクティビティがもたらすインパクト今回の講師であるエフィーさんは、早期に脳科学をサッカーに導入した指導者として長年スポーツ選手の指導や企業に向けた講習などを担当されてきました。エフィーさんが長年行ってきた上記のような脳科学を用いたトレーニングの一部が、現在ライフキネティックとして流行しているのです。元日本代表で現在ヴィッセル神戸でプレーされている酒井高徳選手も実践されているこのような脳科学を用いたトレーニング法は、エフィーさんが開発したブレンインアクティビティの一種です。ブレインアクティビティとは、文字通り脳を活性化してパフォーマンス向上を図る手法であり、科学的根拠に基づく論理的な思考プロセスのトレーニングから体を動かすエクササイズまで幅広くあります。サッカー ドイツ代表だけでなく、ハンドボールのプロ選手たちなどといった様々なスポーツのトレーニングにも取り入れられている手法です。またエフィーさんご自身が代表を務めるブレイン・アクティビティ社は運動理論に基づいたコーチングで体系的な健康・モチベーション管理をサポートしており、ブレイン・アクティビティ社で受けられる研修は大きく分けて以下の三つです。2~4日間という短期間で、ストレス軽減と問題解決能力向上を目的としたもの。3か月間で、獲得したい習慣を身に着ける目的のもの 一年という長期間で、より自分の課題に直結した、個別コーチングを多く含むものこれらによって、”パフォーマンス/生産性の向上” や “脳の活性化によるアイデア創出” に多大なる効果をもたらすとされています。今秋にはエフィーさんに来日いただき、スポーツクラブや企業での研修を行います。これからFootballcoachでも、エフィーさんの日本での活動を河岸貴さん、酒井高徳さんと共に全面的にサポートを行い、スポーツ選手やビジネスマンの皆様にブレインアクティビティを体験できる場を用意していきます。研修の開催にご興味ある方は、以下連絡先へのご連絡をよろしくお願いいたします。【お問い合わせ】「ブレインアクティビティ」プロジェクト運営事務局https://footballcoach.jp/form/efthimios深い理解を持つことで能力が飛躍する。脳の神経可塑性に着目したトレーニング ”Brain Activity” の可能性Brain Activity / ブレインアクティビティ 公式Youtube