2023シーズンにJ2リーグを制し、2024シーズンはクラブ史上初のJ1の舞台で大躍進。2025シーズンもここまでトップハーフに位置し、J1の常連街道を突き進むFC町田ゼルビア。今回の企画では、ホームスタジアム「町田GIONスタジアム」で奮闘するクラブスタッフたちの姿に密着。中でも、クラブを支える、運営部運営課課長 近藤圭氏、 運営部 兼 広報部 部長 岡田敏郎氏の二人に焦点を当て、その想いと取り組みを追った。%3Ciframe%20width%3D%221920%22%20height%3D%221080%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FERkmEEa1w0w%3Fsi%3DKatx4AaJ6dJJmcLb%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3D%22%22%3E%3C%2Fiframe%3E「サッカーに育てられた」人生とクラブへの恩返し「私はサッカーに育ててもらった。そのご恩を返したい。」東京都出身の岡田敏郎氏は、大学卒業後にザスパ草津(現ザスパ群馬)、FC東京で試合運営や広報業務を中心に従事し、2020年にFC町田ゼルビアへ入社。2021年から広報部・運営部部長としてクラブを支えている。幼少期からサッカーに情熱を注ぎ、選手としての夢を追い続けた岡田氏。しかしやがて、支える側としてサッカー界に貢献する道を選び取った。彼にとってサッカーは単なるスポーツではなく、人生そのものだった。「スタジアムという空間を通じて、来場者一人ひとりの人生にポジティブな影響を与えたい。」岡田氏はそんな信念のもと、日々の運営に取り組む。試合当日のスムーズな導線確保、雨天対策、地域へのブランディング戦略──その一つひとつに、彼のサッカーへの感謝の気持ちと、未来を見据えた覚悟が込められている。「お客様がスタジアムに来て、心から『来てよかった』と思って帰ってもらうこと。それが結果的に、町田ゼルビアというクラブの価値を高め、ひいてはサッカー界全体を盛り上げることに繋がると信じています。」そんな想いを胸に、ピッチ外からクラブを支え続けている。近藤圭氏の現場力——最後の一人を見送るまでの覚悟試合前だけではなく、試合中や試合終了のホイッスルが鳴っても、スタッフの仕事は終わらない。静岡県出身の近藤圭氏は、大学時代にFC町田ゼルビアのインターンとして活動を開始。その後他クラブで経験を積み、2020年にゼルビアに入社。マーケティングや地域振興担当を経て、2022年8月から運営部運営課課長を務める。来場者が無事に帰路に就くまでが、FC町田ゼルビアのホームゲーム運営。雨が降りしきる中、最終バスの出発まで現場に立ち続け、列整理や案内誘導を行う。彼が大切にしているのは、「最後の一人を見送るまでは終わりじゃない」という信念だ。「雨で滑りやすくなった階段や足元に、最大限の注意を払いました。『また来たい』と思ってもらうには、ピッチ上の勝利だけでは足りない。スタジアムでの体験そのものが大切なんです。」一人でも多くの人が、安全に、気持ちよく試合を締めくくれるように。近藤氏をはじめとする運営スタッフたちは、観客の見えないところでひたむきな努力を続けている。「また来たいと思える場所に」体験価値の創出もクラブの使命岡田氏と近藤氏、立場は違えど共通するのは、「クラブを支えること」への情熱と覚悟だ。”天空の城" を訪れた誰もが、サッカーの勝敗を超えた温かい体験を持ち帰る。その裏側には、こうしたスタッフたちの地道な努力がある。ピッチ上の11人だけでは成し得ない、スタジアムに関わるすべての人間たちが紡ぎ出す歴史を今後も目の当たりにするだろう。