欧州5大リーグを中心に国外でチャレンジする日本人コーチ。 彼らが口を揃えて提言するのは、『グローバルを真似するだけではなく、文化的背景を活かした日本流の育成環境の必要性』だった。今回はそんな彼らの声を届ける企画『グローバル人材を育む環境』を紹介します。次世代へと繋ぐ育成環境Footballcoachの活動を通して、日本だけではなく海外で指導するまたは指導歴のある指導者の方々とのご縁も多くいただいています。日本での経験や出会いから海外に渡り、感じたそれぞれの違いやそれぞれの良さ。外の世界を見て、文化レベルでその国のフットボールや環境を体感したからこそ、これからの日本に馳せるものもあるでしょう。グローバルとの思考プロセスの違いが、どのように育成現場へ影響を与えて、プロの世界等に現れているのか。 日本が変わるべきところは変化し、我々の伝統・強みは受け継ぎ、次世代へと繋ぐ育成環境を世界で戦う指導者と共に考えます。ドイツ、スペイン、イングランド...それぞれに根付く『グローバル人材を育む環境』シュツットガルト指導経験者が語る、日本の指導現場に必要なものドイツ ブンデスリーガ一部の名門 シュツットガルトでアカデミーからトップチームまで指導した河岸貴さん。日本でも貴重なドイツサッカーを知り尽くした指導者の一人が語る、教育文化の違いから生じる日本とドイツの指導法の違いやヨーロッパトップレベルの選手たちについて、また日本サッカーのこれからとは?育成の鍵は個を伸ばすグラスルーツにあり『イングランドDNAの本質』イギリス ロンドンで選手、スタッフが全員日本人のクラブ London Japanese Junior FCを10年指揮した水野嘉輝さん。 水野さんがイングランドで感じた『グラスルーツにも根付いた "個を伸ばす" 指導』とはどういったものなのか?そんな "イングランドDNA" の本質に迫り、2023年4月から10年ぶりに日本に帰国する水野さんの大分県での新たな挑戦についても、帰国前のイングランドでお話を伺いました。異国の地でチャレンジを続ける日本人指導者に直撃『バルセロナで指導する醍醐味』バルサ、エスパニョールに次ぐ同地区第三のクラブで指導する、日本人指導者 高田純さん。2014年に18歳で指導者としてバルセロナにわたり、これまで9年ほどバルセロナで指導を続けられています。高校卒業と同時に海外挑戦を果たすことになる自身の背中を押す出来事はあったのか?異国の地で活動するからこそ気づいた、それぞれの文化的背景から生じる指導現場の違いに着目したインタビューです。世界を知り、日本のこれからを考えるこの企画で紹介する方々は、日本の指導現場を経験し、海外に羽ばたいた指導者たち。それぞれが生まれ育った日本の教育や国民性などの文化的背景と、異国の地の文化的背景。どちらも良し悪しではなく、それぞれの国に存在する『グローバル人材を育む環境』を考えることが大切です。机上の空論にならないよう、外から日本を見る時間が多い海外指導者たちの言葉や経験談から、日本における『グローバル人材を育む環境』とは何か? を一緒に探っていきましょう。監督が変わってもサッカースタイルの変わらない育成現場が、勝者のメンタリティを育む【特別インタビュー】「育成の鍵はグラスルーツにあり」ロンドンで10年指導した日本人指導者が語る "個を伸ばす指導" とは18歳で指導者としてスペインへ。バルセロナ第三の街クラブで指導する醍醐味