田中順也（通称TJ）が現役選手のリアルに迫る対談企画。今回のゲストは、2024年夏にモンテディオ山形へ復帰したディサロ燦シルヴァーノ選手。ともに三菱養和出身、左利きのフォワードという共通点を持つ2人が、自らの成長を支えた環境やストライカーとしての在り方について熱く語り合う。主体性を育む指導、駆け引きの妙、海外プレーの研究まで、現役選手の飽くなき探究心と進化が詰まったストライカー談義。同じ指導者に育てられた共通点%3Ciframe%20width%3D%221920%22%20height%3D%221080%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FMw0SO27Weec%3Fsi%3DABdvTugIXVQeztRG%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3D%22%22%3E%3C%2Fiframe%3E田中：三菱養和で同じ指導者に育てられて、同じフォワードだし、同じ左利きで、レレ（ディサロ選手の愛称）とはすごく共通点を感じるんだよね。ディサロ：僕もそう思います。特にウブさん（生方修司コーチ）には、順也さんがやっていた壁当て練習の話はよく聞きましたし、あの番号のついた壁は僕もよく使っていました。田中：養和は本当にサッカーを楽しませてくれる環境だったよね。細かい戦術指導よりも基盤の部分だけで、あとは自由にやらせてくれる感じ。%3Ciframe%20width%3D%221920%22%20height%3D%221080%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2F5DJukXcEzQ8%3Fsi%3DtymnzGC3ZtOU5NGI%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3D%22%22%3E%3C%2Fiframe%3Eディサロ：まさにそうです。前線の選手は特に細かいポジショニングを言われることはなくて、体の向きやボールの置き所みたいなテクニカルな部分は教えてもらってましたけど、あとは選手自身でパターンを作ってました。田中：そういう主体的に考えて合わせていく文化が養和にはあったよね。選手同士でミーティングもしてたんでしょ？ディサロ：はい、試合後にコーチ室のテレビを使って選手だけで映像分析してました。相馬勇紀選手（町田ゼルビア）や池田 樹雷人選手（アビスパ福岡）、瀬古樹選手（ストーク・シティ）とは養和時代のチームメイトで、彼らともよく話してました。田中：自分たちからアクションを起こして、チームを良くしていこうっていう姿勢がすごく大事だと思う。ディサロ：本当にそう思います。守備でもやらされるより自分からアクション起こした方がきつくないですし、成長も早い気がします。2024年終盤のリーグ9連勝を支えた、試合への向き合い方田中：山形での9連勝、本当にすごかったよね。どういう気持ちで試合に臨んでたの？ディサロ：僕たちは目の前の試合しか見ていませんでした。土居聖真選手が「毎試合決勝のつもりでやろう」と言ってくれて、それがすごく刺さりました。監督も常に1試合集中を強調してました。田中：試合前のイメージ作りってどうしてる？ディサロ：僕はワンタッチゴールが得意なので、そこに持っていく逆算をしてます。スペースをあえて開けておいて、ディフェンスの隙を突くプルアウェイの動きなどを意識してます。田中：フィジカル面での優位性は感じてる？ディサロ：特別強いわけじゃないですが、手の使い方や味方との連携でカバーしてます。信じて走り切れてる時は点が取れてますね。田中：結局は嗅覚なんだよね。クロスのタイミングも感覚で合わせてる部分が大きい。ディサロ：まさにそうです。相手選手の蹴る癖まで把握してタイミングを計ってます。法政大では上田綺世を活かすプレースタイルに%3Ciframe%20width%3D%221920%22%20height%3D%221080%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FC2Cl1lSV-9U%3Fsi%3DeRBjmsXRCgBs0LnJ%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3D%22%22%3E%3C%2Fiframe%3E田中：養和から法政大学への進学もプロになるための逆算だった？ディサロ：はい、1年から出場して4年間でプロになるのが目標でした。実際に法政に決めたのも監督の熱量やカテゴリーの高さを見ての決断でした。田中：法政に行ってプレースタイルも変えたって？ディサロ：はい、自分でドリブルして振り抜くのが通用しなくて、味方の特徴をより研究するようになりました。ワンタッチゴールやツータッチゴールが増えましたし、2個下の代には上田綺世がいたので、彼がワントップで僕は彼を生かすようなトップ下やセカンドトップの位置でプレーしていました。田中：それが長く活躍できるストライカーの生き残り方だよね。ディサロ：そう思います。味方の癖を徹底的に把握して、自分の強みとすり合わせていくのが僕のスタイルです。田中：プロになって出場機会に悩んだ時期もあったんだよね。ディサロ：はい、湘南や清水ではコンディション良くてもなかなか使ってもらえなくて…。でも常に準備はしていました。山形から声がかかった時は迷いなく決めました。フォワードに必要なメンタルと探究心%3Ciframe%20width%3D%221920%22%20height%3D%221080%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FJpvKzaXSGYI%3Fsi%3DfgK00_7j9ljYNW0s%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3D%22%22%3E%3C%2Fiframe%3E田中：試合に出られない時のメンタルはどうコントロールしてる？ディサロ：出てる選手のサポート役に徹する意識ですね。紅白戦でも100％でやって、準備だけは常にしてます。田中：まさにそれがプロのメンタルだよね。ゾーンに入る感覚も年々難しくなるけど。ディサロ：本当にそうです。オフの過ごし方次第でも変わってきますし、28歳のこれからが勝負だと思ってます。田中：分析力もすごいよね。J1〜J3まで経験して、それぞれの戦い方の違いも把握してる。ディサロ：J1はキーパーのレベルが高くてポジショニングが絶妙です。特にセレッソ大阪のキムジンヒョン選手や名古屋グランパスのランゲラック選手のようなトップクラスのキーパーは、本当にシュートコースを消すのがうまい。僕も何度も指先で止められました。田中：それだけ止められても腐らずに研究し続ける姿勢が素晴らしい。J2は前から守備に行くチームが多く、J3は自分たちのスタイルを出し合う印象だよね。ディサロ：はい、それぞれのカテゴリーに特徴があって、どこでも適応力が求められます。田中：今後の目標は？ディサロ：J1で結果を出して日本代表を目指したいです。海外も含めて高みを目指します。田中：絶対いけるよ。レレの活躍、楽しみにしてる！ディサロ：ありがとうございます！必ず結果を残します。▼あわせて読みたい！田中順也が選手・指導者と考える『エゴイストの真髄』ゴールを恐れず打つ力をどう育てる？──“エゴイスト”が育つ環境とはエゴイストは育てられるのか？田中順也が恩師と語る"個性"と"指導"のリアル「ゴールを決めることだけが自分の価値証明だと思っていた」田中順也と鄭大世が語る『エゴイストの真髄』「蹴れ」と託されプロ初アシスト。田中順也が探る橋本悠の覚悟と挑戦の現在地ゴールで勝たせる "エゴイスト"――内野航太郎の現在地と見据える未来