横浜F・マリノスのユースからトップ昇格を逃し、進学した筑波大学で飛躍を遂げたストライカー・内野航太郎選手。彼が目指すのは「ゴールで勝利をもたらす」フォワード像。対談相手は、FC岐阜アカデミーダイレクターであり、自身も大卒からプロ入りを果たし、海外挑戦を経験した田中順也さん。大学サッカーというルートに価値はあるのか、エゴイストとして生きる覚悟とは?大学サッカーで得られる“プロでは替えがたい”時間%3Ciframe%20width%3D%221920%22%20height%3D%221080%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FBNMN3TWdUyY%3Fsi%3DDO8Oe7IpaIEkusaw%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3D%22%22%3E%3C%2Fiframe%3E田中:横浜F・マリノスユース時代、プレミアEASTで21ゴールを挙げて歴代最多得点記録まで打ち出しての得点王。それでもトップ昇格できないっていうのは、ほんとに厳しい世界だよね。内野:悔しかったです。でもマリノスのトップチームの練習に入って、「ゴール前では勝負できる」と感じつつ、それ以外のフィジカルとかで全然足りないなと…。田中:そうなんだよ。俺も三菱養和から大学経由でプロに行ったけど、あの4年間があったからプロに通用したって思ってる。遠回りじゃなくて、あれは必要な時間だった。内野:実は僕もそう思ってます。大学の方が自分にフォーカスできて、自分の武器を見つめ直せる時間があるなと感じました。田中:すごいよ。俺なんてプロ1年目、J2スタートだったからね(笑)。でも、それも良かった。いきなりJ1じゃなくて、じっくり戦えた。内野:僕もカテゴリーにはこだわりすぎず、大学卒業後はプロとしてのこれからを考えたベストな選択をしたいと思ってます。自分の武器を信じ抜く“エゴイスト”の視点%3Ciframe%20width%3D%221920%22%20height%3D%221080%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FRW9ym2Qko5s%3Fsi%3Dg6r8ubEDnKfEHJ46%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3D%22%22%3E%3C%2Fiframe%3E田中:内野君、右も左もヘディングもいけるんだよね?内野:右足、もっと振りたいです。でもクロスからのゴールが多くて、まだ自信はないです。田中:俺なんて左足一本だったからさ(笑)。だからトラップがズレても「どこに止めても打つ」練習をしてた。ミスっても打ち切る覚悟。内野:それ、めちゃくちゃ大事ですね。田中:打たなきゃ入らないから。チームの勝利のためってもちろんあるけど、「自分が点を取って勝たせる」っていうマインドがないと、フォワードはやっていけないよ。内野:僕の中のエゴイストって、ゴールがあってその先に勝利があるっていうか、通過点がゴールって感覚なんです。自分のゴールでチームを勝たせることに重きを置いています。海外で通用するために——“要求する勇気”と“執着心”%3Ciframe%20width%3D%221920%22%20height%3D%221080%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2Fs57n-ixChmk%3Fsi%3DGFVwGCkaq0ixYK3B%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3D%22%22%3E%3C%2Fiframe%3E田中:海外って、シュート撃ちたい選手ばっかりだから、強く要求しないとボール来ないんだよ。内野:そうですよね。筑波でも「ファーに速いボールを」とか、めっちゃ要求してます。田中:そのコミュニケーションが大事。俺なんて新人の頃から「今の俺を見ろ!」って中盤に要求しまくってた。内野:筑波には優秀な分析チームもいるので、対策される中でどう点を取るかを常に考えてます。田中:大学サッカーもすごく整ってるよね。俺はプロで初めて「守備のタスク多っ!」って驚いたよ(笑)。でもそこで「執着心」がなきゃ、点なんて取れない。内野:そうですね。執着心、めちゃくちゃ意識してます。残り5分、10人の状況でも、絶対にゴール狙う気持ちを切らさないって決めてます。ゴールへの嗅覚、そして未来へ田中:こぼれ球ってさ、ただ落ちてきたように見えても、実は「そこにいた」人しか決められないんだよね。内野:はい、それも全部「運を寄せる準備」だと思ってます。味方がシュート打った瞬間、もう動き始めているので。田中:それ、まさにストライカーの嗅覚だよ。俺は海外では「サッカーIQが低い」と痛感したから、もっと勉強すべきだった。内野:僕も感覚だけじゃなく、言語化して論理的にサッカーを捉えるようにしてます。田中:それは本当に武器になるよ。ぜひそのまま貫いて、目標とするプレミアリーグまで行ってほしい。俺は届かなかった世界だから、内野君には届いてほしい!内野:はい、頑張ります!ゴールを恐れず打つ力をどう育てる?──“エゴイスト”が育つ環境とはエゴイストは育てられるのか?田中順也が恩師と語る"個性"と"指導"のリアル「ゴールを決めることだけが自分の価値証明だと思っていた」田中順也と鄭大世が語る『エゴイストの真髄』「蹴れ」と託されプロ初アシスト。田中順也が探る橋本悠の覚悟と挑戦の現在地