
戸嶋祥郎×三原雅俊|「このクラブにいる意義を示す」"柏レイソルの心臓"が抱く覚悟
公開日時:2026/2/8 20:23
柏レイソルで同じ時代を戦った戸嶋祥郎選手と三原雅俊さん。
三原さんがピッチを離れた今、二人の対話はチームの現在、柏という街、そして人生の選択へと広がっていく。
勝ち続ける理由、クラブとサポーターの距離感、そして「この場所に関わり続ける意味」。
本記事では公式YouTubeで公開中の対談動画をもとに、"戸嶋祥郎" という一人のフットボーラーが歩んできた人生を辿り、そのターニングポイントを紐解いていく。
「相手が考えている時点で、もう先手」柏レイソルの感覚
三原:2025年のレイソル見てて思うんだけど、相手が「レイソルにどう勝つか」って考えてる時点で、もう先手を取れてる感じがあるよね。
戸嶋:ありますね。リカルド監督のサッカーはやっていて本当に楽しいです。
三原:2024年までやろうとしてたことと、今って何が違うと思う?
戸嶋:やろうとしてたこと自体は、2024年も間違ってなかったと思います。でも勝てなかった。勝つことで、やっと積み上がっていくんだなって感じてます。
三原:勝ちがあるから、自信になる。
戸嶋:そうですね。負けても「自分たちは間違ってない」って言える。迷いがないのは大きいです。
三原:連敗しないって、実は一番難しいもんね。
戸嶋:監督の声かけも大きいですし、自分たちのやるべきことが共有できてるのが大きいと思います。
劇的準決勝から決勝へ──ルヴァン杯2025の記憶
三原:準決勝の逆転、正直しびれたよ。
戸嶋:第1戦で大きく落として、普通なら厳しい状況だったんですけど、挨拶行った時にサポーターから「まだいけるぞ」「日立台で逆転しよう」って声をかけてもらって。
三原:あの時点で、もう空気変わってたよね。
戸嶋:不思議ですけど、本当に逆転できそうな感覚があったんです。で、実際にひっくり返せた。
三原:スタジアムの雰囲気、人生で一番レベルだったんじゃない?
戸嶋:4点目と試合終了の瞬間は、たぶん一生忘れないです。
三原:だからこそ、決勝は悔しかったよね。
戸嶋:はい。優勝を本気で信じてた中での大差の敗戦だったので、虚無感がすごくて。すぐには受け止められなかったです。タイトルを一つ逃したからこそ、リーグで取りたい気持ちはより強くなりました。
背中で示してきた人たちと、在籍7年目の覚悟
三原:俺がいた頃は、大谷秀和さんとか鎌田次郎さん、勝ってきた人がチームの真ん中にいた。
戸嶋:今は、自分がそういう立場にならないといけないなって思ってます。
三原:もう7年目だもんね。
戸嶋:来た頃は目の前のことだけでよかったですけど、今は模範となる行動をしなきゃいけない。このクラブにいる意義を示さないとって。
三原:練習で手を抜かないのも、その一つ?
戸嶋:はい。1つの練習を100%でやる。雰囲気って絶対伝染するので。
三原:日常でやってないと、試合で複数選手が一気にスライディング(2025年の柏レイソルでよく見受けられたシーン)は出ないよね。
戸嶋:本当にそう思います。今は年齢や立場関係なく、全力でやる選手が多い。それが強さだと思います。
「柏の街と生きる」その先の視線
三原:そもそも、なんで柏で飲食店をやろうと思ったの?
戸嶋:この街に何か貢献したいと思ってました。選手じゃなくなる日が来ても、柏で応援できる場所があればいいなって。
三原:サポーターがスタジアムに行く途中で寄れるのお、めっちゃいいよね。
戸嶋:ありがたいことに、試合前に寄ってくれる方も多いですし、平日もレイソルサポーターの方が来てくれてます。
三原:選手の次の人生も、現実的に考えてる?
戸嶋:はい。今年で終わってもおかしくない年齢です。ただ、それくらい今の一試合に賭けてます。
三原:引退後は?
戸嶋:クラブ経営に関わる仕事には興味があります。もしできるなら、レイソルが一番嬉しいです。
三原:サポーター、めちゃくちゃ喜ぶと思うよ。
戸嶋:何か恩返しでき続けたらいいなと思ってます。
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